ぱぱちんの”ベンピ”の定義~「超高密度ベンピ便」
ぱぱちんの便秘は、「超高密度ベンピ便」です。
もう、「うんち」ではなくて「うん固」で、コロコロ便の奴らが固く結束、しかも、にぎりこぶし大の大集団になって、ぱぱちんを本当に苦しめてくれます。
さすがに、便通が毎日ある状態では、そこまで酷くなりませんが、油断してほんの二日、便がでないと、「ええっ!うそだろっ!」というくらい、カッチンコッチンになり、三日以上となると、まるでうんこがおろし金になったかのような、絶望的な状況になります。
・・・ 以上が、ぱぱちんにおける”ベンピ”の定義です。
まぁ、医学的?にいえば、便秘の分類が「直腸性便秘」、便の様態としては「嵌入便」になると思っています。
(「コロコロ便」というと、コロコロ出てきそうなイメージですが、ぱぱちんの場合、文字とおり「嵌入(カンニュウ=はめ・入れる)」で、肛門のすぐ手前、直腸がもっとも膨らんだところに、便がギッシリとはめこまれて凝結してしまします。)
この「凝結式嵌入便型直腸性便秘」を、かんたんに表現したのが「超高密度ベンピ便」となるわけです。
「超高密度ベンピ便」・・・ネタ元は、実はこれなんですね。
1980年代の終わりごろから、コミックモーニング誌上で連載された、『気分は形而上』(須賀原洋行センセイ著)です。
6巻、7巻あたりから、「超高密度ベンピ便」がでてきます。
「実在OLよしえサン」=須賀原センセイの奥さんが、誌上で大活躍を始めます。
『まちがいなく出口が裂けます』のあたり、「よしえサン、オレと一緒じゃん!」と思いながら、むさぼるように読んでましたね。
『気分は形而上』は、絵は汚いのですが(須賀原センセイ、ごみんなさい!!)、実在OLよしえサンの登場で、まだネットのなかった時代に、面白おかしくも人間のホンネが表現された話題つくりには、共鳴をおぼえた読者も多かったと思います。
須賀原センセイは哲学科出身のようで、マンガはとてもコミカルで楽しいのですが、哲学や心理学がベースにあるためか、けっこう人間社会の真理をついたネタも多く、この時期に学生からサラリーマンになろうとしていたぱぱちんの人格が、心や精神が不安定ながらも大人として形成されていくうえで、たいへん大きな影響を受けたマンガです。
あれ? いつのまにか、「ベンピの定義」なんて高説を垂れるつもりで、『気分は形而上』をなつかしんでいましたが、今でも、新しい須賀原作品を面白く読んでいます。
実在OLのよしえサン、まことに残念なことに、がんで亡くなられていました。
いち読者としても、とてもショックでしたが、須賀原センセイには、これからも読んだ人を楽しませる作品を、書き続けていってほしいと思います。